質のいい地元ブランドを作ることは、2005年に設立してから揺るがない目標であり、このブランドの原点でもあります。台湾のいいブランドを作るには、「自分の気持ちを大切にすること、そして相手を思うこと」が一番大切なポイントだと思っています。
創業者の江さんは自身が敏感肌であり、「自分の体を大事にする気持ちを他人への思いやりに変える」という初心を抱え、石けんを作り始めました。人体と環境に負担がかからないよう、石けんには人工的な化学物質が含まれていません。自然の法則を壊さず、植物を自然のままで栽培し、工業用純水も水道水も使いません。私達は万里の山から天然の湧泉を引き、石けんを作ります。流れ動いている水こそ、体と心を癒すことができます。
江さんにとって石けんは、事業の原点だけではなく、人々への愛の始まりでもあります。彼は「健康づくりへの関心」と「他人への思いやり」を結び、この思いを皆に伝えようとしています。そしてその「柱」になったのが、石けんです。この小さな石けんが人々の体を洗い始めたとき、敏感肌を守り始めたとき、私達がしてきた努力や純粋な気持ちが、きっと皆様に届くと信じています。
2007年、ユアンは陽明山国家公園の山奥に19年間耕作されたことがない土地を見つけました。綺麗で汚染されていない土地は、まるで同じ純粋な心を持つ人をずっと待っていたようでした。土地の所有者はユアンの理念を認め、緑が素晴らしいその土地を譲ることに決めました。ユアンを立ち上げて2年目、この山のように何もない状態でした。
農場設立から今まで、地元の仲間も増えてきました。皆は自分の暮らす土地を大切にしたいという想いで、土地倫理を実践しています。私達はここで夢の種を蒔きました。
私達は純粋な情熱と全身の力で植物と動物が自在に成長できる農場を作りました。垣根も扉もない。太陽と月と星空が見える。これこそ「農場」と呼べる場所だと思います。
皆は一緒に大きな岩と生い茂っている雑草の前に立ちました。開拓されていない土地を見てもこれからの不安はありません。胸の奥から溢れてくるのは期待と喜び。
「環境を変えずに自らを変える」という想いを大切に、岩も木も動かさず、毎日雑草を抜き小道を切り開き、植物にはそれぞれの環境に合った場所を提供し、ありのままの生態系を壊さないようにしています。
自分たちの力で取水施設を作り、2時間離れた場所にある湧き水を汲み上げ、綺麗な清流の水で天然の植物は栽培されています。
農薬も使わずに自然本来の環境で育てられた植物たちは、成長する過程で季節の変化や野生動物から身を守るため、とても生命力に溢れています。
自分たちが暮らす土地を認め尊重し、そして支えるという想い。ユアンも大自然とともに成長できることを心から感謝しています。
コールドプロセス製法とは、材料に熱を加えず低温で作る製法です。熱を加えないので、材料に含まれる良質な成分を壊すことなく、石けんに閉じ込めることができます。
石けんのベースとなる植物油脂、配合する植物エキスなど熱に弱い成分もあり、高温で加熱するとその天然成分が破壊されてしまうこともあります。
コールドプロセス製法では、熱による成分のダメージも少なく、熱に弱い美肌成分も配合することができます。
また、保湿成分である天然グリセリンをそのまま石けんの中に残すことができるので、マイルドな石けんに仕上がります。ハーブの栄養も壊すことなく、天然エッセンシャルオイルの豊かな香りも生かすことができるので、お肌にしっかり潤いを与え、洗い上がりをしっとりさせることができます。
ユアンの石けんは、全ての工程を手作業で行っていますので、完成するまでにはとても時間がかかりますが、どの工程も丁寧に心を込めて愛情を注いでいます。
質の良さだけではなく、優しさも一緒に感じていただける石けんです。